お地蔵さま、六地蔵さま

 
お地蔵さま (地蔵菩薩) は「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意で、六道 (地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道) を自らの足で行脚して、救われない衆生、親より先に世を去った幼い子供の魂を救って旅を続ける菩薩さまです。

六地蔵さまは六道のそれぞれを六種の地蔵さまが救うとする説から生まれたものです。

幼い子供が親より先に世を去ると、親を悲しませ親孝行の功徳も積んでいないことから、三途の川を渡れず、賽の河原で鬼のいじめに遭いながら石の塔婆作りを永遠に続けなければならないとされていますが、お地蔵さまは賽の河原に率先して足を運んでは鬼から子供達を守ってやり、仏法や経文を聞かせて徳を与え、成仏への道を開いていく逸話は有名です。

このように、お地蔵さまは最も弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩さまです。